サイト運用の事例集・コラム
月額保守の現場から:知識不足なWebマーケターに振り回されないための選定ポイント
- サイト運用の事例集
目次
「Webサイトは作って終わりではない」。これはよく聞かれる言葉ですが、実際に月額保守で何を行い、どのようなリスクからサイトを守っているのか、その実態はあまり語られてきません。
本記事では、弊社(Kurumi株式会社)の保守運用事例を通じて、「外部Webマーケターをアサインする際の注意点」や「プロの制作会社が考える、真のWeb運営」についてお伝えします。
※本記事はあくまで一般的な傾向に基づく弊社の一事例であり、全てのWebマーケターを指すものではありません。一つの指標としてご活用いただけますと幸いです。
事例詳細:サイト運営における「外部マーケター」との予期せぬ摩擦
弊社で保守を担当しているお客様から、「売上向上のためにWebマーケターを新たにアサインしたい」というご相談を受けることがあります。もちろん、Webサイトの成長を目指す上でマーケターの存在は重要です。
しかし、残念ながらこの連携がトラブルに発展するケースも存在します。現場の保守担当から見受けられる「懸念すべき行動」の典型例を挙げます。
現状への一方的な不満:
サイトの構造や現在の管理状態に対する理解がないまま、「なぜこうなっているのか」と否定から入る。
現場の状況を無視した理想論:
サイトの歴史や技術的な制約を把握せず、教科書通りの施策を強引に推し進めようとする。
現場スタッフへの高圧的な態度:
現場の技術的な判断を「使えない」「遅い」と切り捨て、制作側のモチベーションを低下させる。
結果として、お客様が「Kurumi株式会社は何もできない会社なのかもしれない」と不信感を抱いてしまう事態も起こり得ます。しかし、実情は「現場を知らない、知識のないマーケターの独断に振り回されているだけ」というケースが少なくありません。
マーケター側の現状:机上の空論が招くリスク
昨今、Webマーケティングの需要増加に伴い、多様なバックグラウンドを持つマーケターが参入しています。その中で、特に注意が必要なのが「現場のリアリティを軽視する傾向」です。
AIや理論偏重の提言:
「AIがこう言っているから」「一般的にはこうだから」という理由だけで、個別具体的なサイト事情を無視した修正を要求する。
責任を伴わない全替え提案:
サイトの要件定義から根本的な刷新を提案するものの、実装によるリスクやトラブル時の責任については曖昧にする。
対話の不成立:
こちらからの技術的な懸念点(「その実装だと既存機能とバッティングしてサイトが壊れる可能性があります」等)に対して、根拠のない回答やはぐらかしで対応する。
こうした姿勢は、一見すると「成果への熱意」に見えることがありますが、安定運用という観点からは大きなリスクを孕んでいます。
Kurumi株式会社が行なっている対応:プロとしての盾と伴走
弊社は、お客様の利益を守り、サイトを安全に運営することを最優先に考えています。そのため、関わるマーケターの皆様に対しても、以下のスタンスを徹底しています。
対等なパートナーシップの構築:
理論が正しく、現場の状況を尊重してくださるマーケター様とは、サイトの成長を目指して積極的にタッグを組みます。
「ノー」を伝える勇気:
もし提案内容がサイトの崩壊を招いたり、論理的に破綻していたりする場合、「その提案はサイトの安定性を損なうため受け入れられません」と、明確にお客様へお伝えします。お客様を不当なトラブルから守ることも、私たちの重要な職務であると考えているからです。
技術的プロフェッショナルの活用:
弊社には信頼できるマーケターのネットワークがあります。独断的な判断ではなく、「その機能は本当に必要か」「実装による影響範囲はどこか」「より安全な代替案はないか」を技術的な視点から検証し、お客様と一緒に考え抜きます。
その後、どうなったか
当初はマーケターの勢いに押されていたお客様も、弊社の「なぜできないのか(あるいはやるべきではないのか)」という論理的かつ技術的な説明を聞くうちに、冷静な判断を取り戻されます。
結果として、無理な改修によるサイトのトラブルを未然に防ぎ、長期的な視点に立った安全なサイト運用が実現できています。
Webサイトは、マーケティングだけでなく「技術的な安定」という土台の上に成り立っています。本当に良いサイト運営は、マーケターと制作会社が互いの専門領域を尊重しあうことから始まります。もし現在、Web運用でお悩みでしたら、ぜひ一度弊社にご相談ください。

