クリニックサイト運用の事例集・コラム
月額保守の現場から:クリニック・医療機関が「知識不足なWebマーケター」に振り回されないための選定ポイント
- クリニックサイト運用の事例集
目次
- 事例詳細:サイト運営における「外部マーケター」との予期せぬ摩擦
- 今の管理状態に文句を言う
- 現場の状況を知らずに「こうだから」を押し通す
- こんなこともできないの?と現場を罵倒する
- マーケター側対応:机上の空論が招くリスク
- 現場を知らずに一般論でお話される(机上の空論)
- 「AIが言ったから」と無責任な発言をする
- 現場の方向性を無視し、要件定義から全替えする
- 質問にはぐらかしや、かわしたりする
- Kurumi株式会社が行なっている(行なった)対応:プロとしての盾と伴走
- 理論がちゃんとしているマーケターさんとはタッグを組む
- エセマーケターには屈しない
- 弊社にはプロのマーケターが周りにたくさんいる
- 本当にその機能が必要なのか、影響で壊れないかを精査する
- その後、どうなったか
「クリニックのホームページは作って終わりではない」。これはよく聞かれる言葉ですが、実際に月額保守で何を行い、どのようなリスクから医療機関のサイトを守っているのか、その実態はあまり語られてきません。
本記事では、弊社(Kurumi株式会社)の保守運用事例を通じて、「集患のために外部Webマーケター(コンサルタント)をアサインする際の注意点」や「プロの制作会社が考える、クリニックにとっての真のWeb運営」についてお伝えします。
※本記事はあくまで一般的な傾向に基づく弊社の一事例であり、全てのWebマーケターを指すものではありません。外部委託の一つの指標としてご活用いただけますと幸いです。
事例詳細:サイト運営における「外部マーケター」との予期せぬ摩擦
弊社で保守を担当している医療機関のお客様から、「集患力をさらに高めるために、この人も一緒に」と外部のWebマーケターをアサインされることがあります。もちろん、クリニックの認知度向上においてマーケティングの視点は欠かせません。
しかし、残念ながらこの連携がトラブルに発展するケースも存在します。以下は、現場の保守担当から見受けられる「懸念すべき行動」の典型例です。
今の管理状態に文句を言う
医療機関のサイトには、予約システムとの兼ね合いや、患者様の使いやすさを優先した独自の構造があります。そうした背景を理解しないまま、「なぜこんな古い構成になっているのか」と否定から入るケースです。
現場の状況を知らずに「こうだから」を押し通す
特に多いのがこのパターンです。他業種の成功例をそのまま持ち込み、「このキーワードで集患できるから」と、医療広告ガイドラインに抵触しかねない過激な表現や施策を強引に推し進めようとします。
こんなこともできないの?と現場を罵倒する
ガイドラインの遵守や、既存の予約システムとの連携エラーを防ぐために保守側が慎重な姿勢をとると、「他の業界では当たり前だ」「使えない」と現場の技術的な判断を切り捨てるケースです。
結果として、クリニックの院長先生やスタッフの方々が「Kurumi株式会社は対応力がない会社なのか?」と不信感を抱いてしまう事態も起こり得ます。しかし実情は「現場を知らないマーケターが医療業界の常識とズレた要求をしているだけ」であり、口のうまいコンサルタントに振り回されてしまっているケースが少なくありません。
マーケター側対応:机上の空論が招くリスク
昨今、Webマーケティングの需要増加に伴い、医療業界にも様々なバックグラウンドを持つマーケターが参入しています。その中で、特に注意が必要なのが「現場のリアリティや医療の特殊性を軽視する傾向」です。
現場を知らずに一般論でお話される(机上の空論)
成果を出したいがために我を通すマーケターが近年増えています。クリニックの実際の診療フローや、受付スタッフの負担を考慮せず、机上の空論で施策を語る傾向があります。
「AIが言ったから」と無責任な発言をする
最近では「AIが分析した結果こう出ている」と提案してくるものの、現場からすると「それで?」という内容であることも珍しくありません。自身の発言や提案結果に責任を持たないマーケターも増えています。
現場の方向性を無視し、要件定義から全替えする
既存の患者様が使い慣れた動線を無視し、突然サイトの設計を根本から変えようとします。万が一、これによって予約数が激減したりシステムトラブルが起きたりしても、彼らは責任を負いません。
質問にはぐらかしや、かわしたりする
こちらから「その表現は医療法的に問題ないか」「既存の電子カルテ連携に影響はないか」といった具体的な懸念点を質問しても、根拠のある回答ができず、はぐらかすマーケターも存在します。
Kurumi株式会社が行なっている(行なった)対応:プロとしての盾と伴走
弊社は、クリニックの信頼を守り、患者様が安心して利用できるサイトを運営することを最優先に考えています。そのため、関わるマーケターの皆様に対しても、以下のスタンスを徹底しています。
理論がちゃんとしているマーケターさんとはタッグを組む
医療業界のルールを理解し、クリニック側の状況を尊重してくださるマーケター様とは、より良いサイト運営を目指して積極的に連携いたします。
エセマーケターには屈しない
過去に経験があるのですが、提案内容がクリニックの信頼を損なったり、サイトの崩壊を招いたりする場合、「あのマーケターの指示通りには動けません(使えません)」と、明確にお客様へお伝えします。お客様を不当なリスクから守るためです。
弊社にはプロのマーケターが周りにたくさんいる
弊社自身にも、信頼できるプロフェッショナルなマーケターのネットワークがあります。独断的な判断に頼る必要はありません。
本当にその機能が必要なのか、影響で壊れないかを精査する
「その機能(新しい予約システムやチャットボットなど)は本当に必要なのか」「組み込むことで既存の機能とバッティングしてサイトが壊れないか」を検証します。その上で「代替案の検討」や「安全な運用の伴走」を一緒に考え抜きます。
その後、どうなったか
当初はマーケターの勢いに押されていたクリニック様も、弊社の「なぜその施策は医療機関のサイトで行うべきではないのか」という論理的かつ技術的な説明を聞くうちに、冷静な判断を取り戻されます。
結果として、無理な改修によるサイトのトラブルや、ガイドライン違反によるペナルティリスクを未然に防ぎ、患者様にとってもクリニック様にとっても安全で安定したサイト運用が実現できております。

