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クリニックサイト運用の事例集・コラム

【院長・理事長必見】All in One SEOは本当に必要?営業電話の煽りに騙されないための真実

  • クリニックサイト運用の事例集

「先生、御院のホームページですが、All in One SEOのプラグインが入っていません。地域名や診療科目での検索順位が落ちて、新患が来なくなりますよ。すぐに対策しないと大変です!」

日々の診療やクリニック経営で多忙な時間を縫うようにかかってくる、Web業者からの営業電話。「うちのサイトは大丈夫だろうか」と、急に不安を煽られて困惑した経験を持つ院長先生や理事長先生は少なくありません。

また、無料の診断ツールなどで「SEOの点数が低いです。今のホームページ管理会社は手抜きをしていますよ」と、現在のパートナー企業への不信感を植え付けようとするマーケターも存在します。

結論から申し上げます。そのような営業電話を受けても、一切焦る必要はありませんし、彼らの言葉を鵜呑みにする必要もありません。

本記事では、医療機関のホームページを月額制で保守管理し、日々の安定稼働を支えているWeb制作会社の視点から、All in One SEOの正しい捉え方をお伝えします。

All in One SEOとは、WordPressで作られたウェブサイトにおいて、専門的なHTMLコードを記述しなくても、誰でも簡単にSEO(検索エンジン最適化)の設定ができる非常に有名な拡張機能(プラグイン)です。

世界中で5,000万回以上ダウンロードされ、現在も多くのサイトで利用されています。

最大のメリットは、Webフロントエンド開発やHTMLの知識が乏しい人でも、デザインテーマを問わずにSEOに必要なコードを自動挿入できる点にあります。そのため、専門業者に頼らず、ご自身やスタッフの手で一からホームページを構築・運用するようなケースでは、非常に重宝されるツールとなっています。

営業マンは「医療機関のSEOに必須のツール」と強調しますが、Web運用のプロから見ると少し景色が異なります。 ※ここで解説する内容は、あくまで一般的なWeb制作・運用の観点に基づいた「一般論」としての見解であり、すべての医療機関サイトの状況を一概に決めつけるものではありません。

プロの視点から見たAll in One SEOの真実は、以下の4点です。

  • あくまでも設定を楽にする「補助ツール」に過ぎない
  • 最初からSEOが最適化されているサイトには、導入が必須ではなく、むしろ不要
  • 導入によってシステムの競合(バグ)を増やし、Google検索に出なくなる危険性がある
  • Webの専門知識を持たない院内スタッフなどが設定を誤ると、かえって順位を下げるリスクがある

特に、24時間365日、患者様が閲覧する可能性のある医療機関サイトにおいて、「システムトラブルのリスク」は見過ごせません。

2023年後半に「All in One SEO」の利用者の間で起きた、大規模なトラブルをご存じでしょうか。

プラグイン自体の自動アップデートが行われた際、プログラムのバグによって、意図せず「noindex(Googleの検索エンジンにこのページを登録しないでください、という拒否指示)」が全ページに設定されてしまう現象が発生しました。これにより、Googleの検索結果から重要なページが除外され、サーチコンソールでエラーが多発する事態となったのです。

簡単に言うと、「All in One SEO」を導入していた日本全国のサイトが、一時的にGoogle検索から消えてしまうリスクに直面しました。

ちなみにこの状況は沈静化(All in One SEO側のアップデート)まで2ヶ月ほど続き、当時はGoogle検索結果が軒並みシャッフルされるという大事件とったのです。

地域医療を支え、患者様からの信頼が第一である医療機関において、検索に引っかからなくなることは「閉院したのか?」「サイトが乗っ取られたのか?」といった不要な不信感を与えかねず、新患獲得の面でも大打撃となります。

当時、弊社で管理をお任せいただいていたお客様の状況は以下のように分かれました。

  • All in One SEOを入れていなかった医療機関様: システムの競合もなく、完全に無事でした。
  • All in One SEOを入れていた医療機関様: プラグインを停止するか、開発元による自然回復を待つかの対応を迫られることになりました。(自然回復は2ヶ月かかりました。)

WordPressのプラグインは便利ですが、「数を増やせば増やすほど、プログラム同士が干渉し合い、バグやセキュリティホールのリスクが高まる」という裏の側面があります。

特に医療機関のホームページは、情報発信の正確性と、いつでも閲覧できる「高い安定性」が求められます。そのため、プロの目線としては「不確定要素となる余計なプラグインは極力排除したい」のが本音です。

こうした背景から、Kurumi株式会社では「All in One SEOは(どうしてもと本人が希望しない限り)使わない」という設計思想を貫いています。

ツールに頼るのではなく、「自社で構築するプログラム(テーマ)そのものに、最初から内部SEOの最適化を図る仕様」を組み込んでいます。月額制の保守管理の中で私たちが日々守っているのは、目先の発行点数ではなく、外部のバグに振り回されない「医療機関にふさわしい堅牢なサイト環境」です。

「All in One SEO」のスコア(点数)は、あくまでも「サイトの状態を機械的に測った、一つの参考値」に過ぎません。満点を取ったからといって、それだけで検索順位が急上昇するわけではないのです。

「今すぐ導入しないと大変なことになる」と受話器越しにまくしたてる飛び込み営業は、契約を急がせるためにリスクを過剰に誇張しているケースがほとんどです。

もし「うちのクリニックのサイト、本当に今のままで大丈夫かな?」と少しでも不安に思われたら、突然電話をかけてきた見知らぬ業者に任せるのではなく、日頃からサイトを管理してくれている既存の制作会社や、信頼できるWebのパートナーに「こんな電話があったけれど、実際のところどうですか?」と主治医に相談するように尋ねてみてください。

もちろん、弊社でもセカンドオピニオンとして、フラットな目線での無料診断を行っております。営業トークの数字のトリックに惑わされず、患者様にとって本当に価値のある、安心・安全なウェブ運用を続けていきましょう。

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